話しかけ

太陽君は運動発達が少し遅れていて、目の障害のこともあり、周りから運動
を促進することが必要と、かかりつけの小児科の先生の勧めがあり、月に
一度療育センターに通っています。
そこでは、理学療法士の方が、色々な玩具などを使いながら、太陽君の動
きを見て、家庭でどのように接して、発達を促進いったらよいか指導をして
くれます。
3ヶ月に1度、センターの小児科の先生にも診察してもらっていますが、その
先生は目の専門ではありませんが、目の障害のある子供を何度も担当した
事があるそうで、普段の生活で、「こんなことを心がけたら良いですよ」という
ことを色々お話してくれます。
◎お話1◎
日常の中で太陽パパと太陽ママが会話をするときに、必ず相手の名前や呼
び名を言ってから話をする。太陽君に話し掛けるときもそうです。目で顔の
向きを見れないので、普段からそうすることで、自分に話し掛けているの
か、誰と誰が話をしているのか判断するようになるそうです。
太陽パパ・ママは二人の生活が長かったので、ついつい相手の名前を言わ
ずに話し掛けてしまいます。
◎お話2◎
トイレなど少し離れた所に行くときは、「トイレに行って来るからね、すぐ戻
るからね」のように声を掛ける。そして戻ってきたら「戻ってきたよ」とまた
声を掛ける。同じ部屋の中に居る時には、音などから気配を感じられるけれ
ども、トイレのように離れて音の感じられない所に行ってしまうと、太陽君が
不安になってしまうので、それを解消するために声掛けをすると良いそうで
す。
家事をしているときも、「太陽ママは今、洗い物をしているよ」「洗たくをし
ているよ」「掃除をしているよ」というように今何をしているか、話し掛ける
ことで、その言葉とその時の音とが結びついて、周りが何をしているかがわ
かるようになるそうです。
このように太陽パパ・ママが自分の行動を太陽君にきちんと説明していくこ
とで、「自分は大切にされている。一人の人間としてきちんと認められてい
る。」という気持ちが芽生えてくるそうです。
目に障害がある場合は、耳からの情報が一番大切なので、太陽パパ・ママ
の言葉が重要になってくるそうです。


子育てを始めた当初から、色々な先輩ママに「声掛けは大切よ」と言われて
いたので、気をつけていたし、目の障害のことがわかってからは、なおのこ
と、こまめに話し掛けていたつもりだったけれど、先生のお話を聞くと、ま
だまだ足りなかったんだなぁと反省します。

赤ちゃんや子供への話しかけは、障害がある無しに関わらず、とっても大切
で、それが愛情の一つなのかなと思います。